ファイルサーバーとは?初心者向けにファイルサーバーの意味を解説!

ファイルサーバーとは?初心者向けにファイルサーバーの意味を解説!

会社の業務では様々なファイルを扱いますが、大切なデータを安全かつスムーズに管理するために必要なのがファイルサーバーです。でも「ファイルサーバーがどんなものかイマイチよく分からない」という方は多いのではないでしょうか。この記事ではファイルサーバーの基本的な役割について説明して、会社でファイルサーバーを持つ時に意識すべきポイントを解説したいと思います。

1.ファイルサーバーとはどんなもの?

ファイルサーバーとはどんなもの?

ファイルサーバーにはどんな用途があるかを説明するために、まずはファイルとサーバーについてそれぞれ簡単に説明しておきたいと思います。ファイルとは電子上の書類のようなものです。コンピュータを使う前は必要なデータはすべて書類上でやり取りしてましたよね。最近はワードやPDF、EPUB、JPEGなどの電子的なデータを使うのが一般的ですが、それら一つ一つの電子データがファイルです。

サーバーとは簡単に言えばネットワーク上で様々なサービスを提供しているコンピュータのことです。ネットワーク上のサーバーとしては以下のようなものがあります。

  • Webサーバー
  • DNSサーバー
  • アプリケーションサーバー
  • メールサーバー
  • DHCPサーバー
  • プロキシサーバー
  • プリントサーバー
  • FTPサーバー
  • ファイルサーバー

それぞれのサーバー(コンピュータ)に役割がありますが、その中でファイル関連のサービスを提供しているのがファイルサーバーです。色々なお店が軒並み揃っている商店街をイメージしてみて下さい。肉屋や青果店や電気屋など様々なお店が並んでいてそれぞれのサービスに特化した商売をしていますが、ファイルサーバーもファイル関連サービスに特化した仕事を担当しています。

ファイルサーバーの基本的な仕事

ファイルサーバーの基本的な用途はファイルの保存やバックアップや共有です。会社にファイルサーバーとして機能するコンピュータがあるとしましょう。そのファイルサーバーと各デスクのパソコンはネットワークでつながっています。従業員が自分のパソコンを使って作成したファイルは、そのパソコンだけでなくファイルサーバーにも保管できます。

大切なデータなどを各端末だけでなくファイルサーバーにまとめて保管しておくことで、万が一そのファイルを作成したパソコンにトラブルが起きた場合でもデータは消失しません。ファイルサーバーから取り出せば良いだけなのでファイル作成作業をもう一度行わなくてすみます。このようにデータが消えないように保管して、いつでも復元できるようにしておくことをバックアップと呼びます。

ファイルサーバーに保管されたファイルは他の従業員も閲覧したり編集できます。ファイルによっては一人の従業員だけでなく複数の従業員が同時に扱うものもありますが、ファイルサーバーに保管することで他の従業員がすぐにそのファイルにアクセスできるようになります。ファイルサーバーがなければUSBやSDやメールなどでわざわざファイルを送信しなければいけないので、この機能は便利です。

2.ファイルサーバーとNASとは何が違う?

ファイルサーバーとNASとは何が違う?

ファイルサーバーと似たような役割を持つサービスとしてNASがあります。それぞれの意味を理解するためにまずはNASの基本的な役割について説明しましょう。

NASの役割とファイルサーバーとの違い

NASとは「Network Attached Storage(ネットワークアタッチドストレージ)」のことで、ネットワーク接続されたストレージを意味します。ストレージとは記憶領域のことで、大まかに言えばHDDやSSD、SDカード、USBメモリなどデータを保管しておける装置のことです。

少し強引なイメージで説明すると、これらの記憶装置にネットワーク機能をくっつけて他のコンピュータからアクセスできるようにしたものがNASです。ファイルサーバーもネットワークを経由してファイルの保管や共有を行うので、ファイルサーバーとNASの役割は基本的に同じようなものです。

ただしNASの利用には複雑なソフトウェアの設定などが必要なく、気軽に設置できる上に低コストでの運用が可能です。そのため最近はNAS市場の人気が高まっています。「Beige Market Intelligence」というリサーチ会社によると2021年までにNAS市場は440憶US㌦にまで成長すると言われています。

ただしNASは柔軟性や拡張性がファイルサーバーと比較すると低いのがデメリットです。気軽に導入・運用できる分機能はシンプルなものが多いため、複雑な設定をすることで管理を会社好みの仕様にしたい場合はファイルサーバーの方が向いています。例えてみるならファイルサーバーは最新機能が詰まったスマホで、NASはらくらくフォンのようなものと言えます。

ファイルサーバーとNASとは厳密には違うものですが、「ファイルを管理する場所」という広い意味で考えると似たようなものです。

3 .まとめ

ファイルサーバーはファイルをまとめて保管できるシステムのことで、このシステムのおかげでデータのバックアップや共有が楽になります。会社にとってデータは大切な資源なので少しでもスムーズかつ安全にデータ保存できるかは大きなポイントです。

現在ファイルサーバーと似たものとしてNASが人気になっていますが、それぞれのサービスにメリット・デメリットがあるのでどのシステムをファイル管理に使うか会社が慎重に比較検討しなければいけません。コストやセキュリティ面、拡張性などを考慮して自社に最も都合の良いサービスを選ぶと良いでしょう。

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