ファイルサーバーは会社の大切なデータを保存・管理するところなので、その分セキュリティ面を重視しなければいけません。情報漏洩などの問題が起きれば会社の信用にも関わるので、少しでも良いシステムを導入するとともに従業員自体がセキュリティ意識を高める必要があります。そこでこの記事ではセキュリティ面で安心感があるおすすめファイルサーバーを紹介します。
1.クラウドファイルサーバーのセキュリティリスクとおすすめサーバー
ファイルサーバーにはオンライン上に設置するクラウドタイプのものと、自社内にシステムを組み立てるオンプレミスタイプとがありますが、セキュリティ面で信頼性が高いのは一般的にオンプレミスタイプです。ただし中小企業など資金が限られている場合は、高価なオンプレミスタイプのファイルサーバーを簡単に設置できないケースもあるでしょう。そういう場合はクラウドのファイルサーバーが便利です。
クラウドタイプのファイルサーバーでは以下のようなリスクを意識する必要があります。
- サーバーのダウン
- 不正アクセス
- サイバー攻撃
サーバーがダウンしたらファイルにアクセスできなくなります。最悪の場合はデータが消失してしまう恐れもあります。
クラウドサービスの中には状況に応じてサーバーサービスの停止や、サーバー欧州が捜査機関によって行われる事例があります。これは日本ではなく諸外国で見られるケースで、日本ではそのようなリスクは現時点では非常に低いです。そのため日本企業のクラウドサービスを使う方がベターです。
クラッキングやハッキングという言葉がよく使われますが、近年サイバー攻撃のリスクが様々な所で高まっています。外部からの不正アクセスによってデータが流出すれば一大事になるので、外部からのサイバー攻撃に対して信頼できるセキュリティを設けているサーバーを選びましょう。
おすすめクラウドファイルサーバー
おすすめできるクラウドファイルサーバーをいくつかご紹介しましょう。
- FUJITSUクラウドファイルサーバー
- セキュアSAMBA(Pro)
「FUJITSUクラウドファイルサーバー」はFUJITSUが提供するクラウドサービスです。月額9,000円から利用できる低コストが魅力で、ユーザー数や容量はクライアントが自分で拡張できるという利便性もあります。そしてセキュリティについても万全の体制を整えています。
まず国内の信頼性が高いデータセンターに保管されているので、先述のような捜査機関による押収やサービス停止のリスクが低いです。またSSLセキュア通信という高度な暗号化技術を使うほか、IPアドレスやMACアドレスに制限を加えているので、情報漏洩や不正アクセスにも強いです。
「セキュアSAMBA(Pro)」は従業員が100人未満のオンライン共有市場で3年連続でシェア1位を獲得したサービスです。純国産製品なのでサーバー停止や押収などのリスクが低いのが特徴で、これまで1,900社200万ユーザーデータを保護してきた実績もあります。
セキュアSAMBAでは「UTM(Unified Threat Management)」というオプションサービスを提供しています。これはスパムやトロイの木馬やワームなどの様々なネットワークリスクから総合的にシステムを守るセキュリティ対策です。このサービスと連携することで外部からの攻撃に強くなります。
セキュアSAMBA Proバージョンは、さらにアプリケーション制御によってランサムウェアやハッキングツールに対抗したり、ディスクドライブ制御によってユーザーやグループごとにセキュリティレベルを管理することが可能です。ローカルPCへの保存や画面キャプチャーができないようにする設定も可能なので内部犯行にも強いです。
2.まとめ
ファイルサーバーを使って保存するファイルには大切なデータが含まれている可能性もあるので、セキュリティ面は特に意識しなければいけません。オンプレミスタイプではなくクラウドタイプのファイルサーバーを使う場合は、紹介したセキュリティ対策を重視しているファイルサーバーサービスの利用を検討すると良いでしょう。