ファイルサーバーを導入して維持するにはコストがかかりますが、会社としてはできるだけコストを抑えながら運用したいですよね。かといって安くても信頼性が低いファイルサーバーだと意味がありません。
この記事ではファイルサーバーの導入コストやランニングコストがどれくらいかかるのかを説明しておすすめを紹介したいと思います。
1.ファイルサーバーの費用はどれくらい?
ファイルサーバーの費用は大きく分けて初期導入費用とランニングコストに分けることができます。ファイルサーバーには社内だけでネットワークを組むオンプレミスタイプと、ネット上にサーバーを設置するクラウドストレージタイプとがあります。それぞれの費用を大まかに比較してみましょう。
・初期導入費用
オンプレミスタイプはサーバーコンピュータを購入したりOS費用やソフトウェアのインストール費用がかかります。つまり、ハードウェアとソフトウェアの両方のコストが発生しますが、さらに、設置や設定をするための専門的知識を持つ人材の人件費などがかかります。性能によって費用は異なりますが、1台数百万円するサーバーもあるので1千万円ほどトータルでかかる可能性もあります。
一方、クラウドタイプではサーバーやソフトウェアを購入する必要がなく、アカウント契約をすればいいだけなので初期費用はほとんどかからず数万円程度の費用で済みます。
・ランニングコスト
オンプレミスタイプは最初にかなりのコストがかかりますがランニングコストはさほどかかりません。クラウドタイプは月額使用料がかかるのでこの点ではオンプレミスが勝っています(回線費用やサーバー費用)。ただし、オンプレミスではメンテナンスやアップロード作業が必要になって追加費用がかかるので、場合によってはクラウドの方が安上がりになります。
クラウドの月額費用相場は大まかには以下のようになります。
- 100GB
- 500GB
- 1TB
15,000円~50,000円
60,000円~70,000円
70,000円~110,000円
サーバーの性能やライセンスの数(ユーザー数)によって料金は変わります。より高性能のサーバーを使ったりユーザー数を多く契約すれば費用はその分上乗せされます。
2.費用面でおすすめのファイルサーバー
コストパフォーマンスが良いファイルサーバーを2つほどご紹介しましょう。オンプレミスは初期費用が高いのでここでは最近人気が高いクラウドサービスに特化して紹介します。
・FUJITSUクラウドファイルサーバー
「FUJITSUクラウドファイルサーバー」はFujitsuが提供しているクラウドサービスで、1ユーザーあたり180円~という低コストでの運用が可能です。操作方法も簡単でビジネスユースで通用するセキュリティが確保されています。料金はユーザー数と仕様容量によって変動する従量課金制がとられているので、必要な分だけ使うという活用法ができます。
■ランニングコスト(税別)
容量/ユーザーID数 | 50人 | 100人 |
---|---|---|
100GB | 9,000円 | 9,250円 |
300GB | 36,500円 | 36,750円 |
500GB | 58,500円 | 58,750円 |
1TB | 113,500円 | 113,750円 |
・セキュアSAMBA
セキュアSAMBAは中小企業に人気のある法人向けオンラインストレージ(クラウドストレージサービス)です。4つの基本プランとカスタマイズプランの5つのプランがあり、会社の都合によって好きなプランを選べるようになってます。
■ランニングコスト(税別)
プラン | 費用 | ユーザー数 |
---|---|---|
20GBプラン | 5,000円 | 5人 |
100GBプラン | 15,00円 | 20人 |
500GBプラン | 35,000円 | 無制限 |
1000GBプラン | 55,000円 | 無制限 |
企業の規模によってユーザー数は異なり、扱うデータ内容によって必要な容量も変わってきます。クラウドファイルサーバーの良い所は簡単にプランを変更できるところです。容量やユーザーを増やす必要が発生したら簡単な操作ですぐに増量できるので便利です。
3 .まとめ
クラウドタイプのファイルサーバーの費用相場とおすすめサーバーを見てきました。ファイルサーバーにはオンプレミスタイプもあるので、まずはどちらのタイプのファイルサーバーを導入するかを選択するようにしましょう。これら2つのタイプは初期費用とランニングコストで大きな差があるので、会社のビジョンにより合ったプランを選ぶようにしましょう。
もしクラウドタイプを選択する場合は、紹介したクラウドサービスの活用を検討するようおすすめします。